編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」
調査

人気の高いオープンソースプロジェクトで脆弱性が増加--RiskSense調査

Catalin Cimpanu (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 村上雅章 野崎裕子

2020-06-11 08:30

 RiskSenseが公開した、オープンソースソフトウェアの脆弱性に関するレポート「The Dark Reality of Open Source」(オープンソースの暗たんたる現状)によると、人気のある54のオープンソースプロジェクトを分析した中で、共通脆弱性識別子(CVE)が発番された脆弱性は2018年の421件から、2019年の968件に増加していたという。

 レポートによると、これらのプロジェクトでは2015年〜2020年3月に2694件の脆弱性が報告されていたという。

 なお同レポートは、Linuxのほか、「WordPress」や「Drupal」をはじめとする、人気の高い無償ツールを調査対象外としている。というのも、そういったツールはたいていの場合、しっかりと監視されており、セキュリティ脆弱性があったとしても大々的に報道され、その大半が比較的迅速に対処されるためだ。

 そして同レポートでは、上記のプロジェクトほど知名度は高くないがテクノロジー/ソフトウェアコミュニティーに幅広く普及しているその他のオープンソース製品に目を向けている。これには「Jenkins」や「MongoDB」「Elasticsearch」「Chef」「GitLab」「Spark」「Puppet」といったツールが含まれている。

 RiskSenseによると、今回の調査で同社が洗い出したセキュリティ脆弱性の多くは、公にされてから何週間もたった後に米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性情報データベース(NVD:National Vulnerability Database)に登録されていたという大きな問題が浮き彫りになったという。

 これら54のプロジェクトでは多くの場合、脆弱性の発見からNVDへの報告までの平均日数が54日、「PostgreSQL」では平均8カ月となっている。

RiskSense
提供:RiskSense

 サイバーセキュリティ企業やITソフトウェア企業はセキュリティ警告の発令や通知にNVDデータベースを利用しているため、こうした報告の遅延によって企業が攻撃の危険にさらされたままになる状況が生み出されている。

 また、攻撃者によるエクスプロイトの作成や展開が可能になった結果、脆弱性の「兵器化」につながったケースもあったという。

 RiskSenseは、分析した54のプロジェクトすべてのうち、脆弱性が兵器化された事例で最も多かったのは、自動化サーバーのJenkinsと、データベースシステムの「MySQL」であり、ともに15件だったと述べている。

RiskSense
提供:RiskSense

 RiskSenseは「しかし、CVEに登録された脆弱性の数が多いからといって、兵器化された脆弱性の数も多いというわけではない」としている。

 仮想化ソフトウェア「Vagrant」やコンテンツ管理システム「Alfresco」などでは、他のオープンソースプロジェクトよりも脆弱性の数は少なかったものの、兵器化されている割合が高い脆弱性もあった。

RiskSense
提供:RiskSense

 オープンソースプロジェクトは今や、商用ソフトウェアプロジェクトのおよそ99%で用いられているとの調査結果もあるため、セキュリティ脆弱性がオープンソースプロジェクト内だけではなく、業界全体で取り組まれるような改善が必要になっているとRiskSenseは主張している。

 「オープンソースプロジェクトによって、かつてないほどのペースで新たな脆弱性が生み出されている」ため、このことはより重要になっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]