日揮ホールディングス(横浜市西区、連結従業員数7607人)のグループ企業でプラントなどの海外施設の設計、調達、建設を事業とする日揮グローバル(横浜市西区)は、データベース仮想化ソフト「Delphix」を採用。
世界各地で進めるプラント建設事業の知見が詰まったデータを可視化、共有するデータ基盤に活用するという。6月10日、提案したアシスト(千代田区)が発表した。
日揮グローバルは、世界各地のプロジェクトの現場にあるデータベース(DB)からデータを収集、変換、蓄積する(ETL)処理してセルフサービス型ビジネスインテリジェンス(BI)ツールやデータリテラシーがある担当チームで分析するというデータ基盤を構想した。
しかし、ETL処理に必要な500テーブルそれぞれに増分ロード処理が発生し、250日分の開発工数が必要。また、新たな分析要件などで将来的にETL処理しないデータが必要となった場合、遡って取得できないなどを構築にあたる課題としていたという。
データの仮想コピーを作成、低容量で蓄積できるDelphixを採用し、2019年8月から日々の全データを蓄積。既存ETL処理のデータソースとして活用しているという。500テーブルに対する増分ロード処理の開発は不要になったとしている。
過去データは好きな切り口で抽出可能。新たな視点での分析にも活用できるという。
Delphixの代表的な活用例(出典:アシスト)