京セラと日本IBMは6月12日、京セラが社内データ活用基盤として「IBM Cloud Pak for Data」を採用したこと発表した。両社は、2017年10月から両社でデータ活用基盤の構築を進めてきたといい、5月に稼働を開始した。
IBM Cloud Pak for Dataは、コンテナーの統合運用管理のKubernetesをベースとするRed Hat OpenShiftなどで稼働するミドルウェア製品群「IBM Cloud Paks」の一つで、データの収集や編成、分析などの機能を提供する。
導入イメージ(出典:京セラ/日本IBM)
京セラでは、生産性向上と業務革新を目的とする全社的なデータ活用基盤の構築を進める中で、社内に点在するシステムやデータの統合や連携、工場のIoTで収集する生産データの有効活用などの課題があったとする。IBM Cloud Pak for Dataを採用することで、例えば、工場内でシステムごとに蓄積されたり、日々発生したりしてるさまざまなデータを統合し、リアルタイムに人工知能で分析することにより、さらなる洞察が得られるようになるという。
従来は、データサイエンティストがデータの収集や蓄積、理解、加工といった準備作業をしていたが、IBM Cloud Pak for Dataの活用でその負荷が軽減され、本来の分析作業により多くの時間を割けるようになる。
京セラでは今後、生産性向上と業務変革を推進し、事業部間で連携した新たなビジネスモデルの創出も目指す。