従業員に成果を上げてもらうために考えるべきアプリケーション戦略のヒント - (page 3)

國分俊宏 (シトリックス・システムズ・ジャパン)

2020-06-15 06:30

 機械学習と人工知能は過去に要求された情報をモニターし、それぞれの従業員にとって何が重要かを判断する助けになります。それをさらに一歩進めると、ビジネスシステム内での重要な変更をモニターし、従業員に合わせてパーソナライズされたアップデートを、ターゲットとなる従業員がその要件を知るのに先立って提供するのにも役立ちます。このようなデジタルによるワークスペーステクノロジーはまだ新しく登場してきたばかりですが、多くの企業が業務簡素化のため、その可能性を探っています。

5.従業員エクスペリエンスの変革は小さく始める

 会社の業務変革のために新しいシステムやアプリケーションを展開することは大変な作業です。したがって最初は、大きな付加価値を生む事例から小さく開始すべきです。

 従業員とビジネスに直ちに影響を及ぼすと予想されるアプリケーションとワークフローを選び出します。次にその成果が現れ始めたら、その事例の拡張、すなわち新たなやり方が効果的であると予想されるアプリケーションの数やタイプを増やすことに注力します。

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 ビジネスに役立つエンタープライズアプリケーション戦略はさまざまな要素から構成されますが、以上のステップが仕事の生産性、従業員のエンゲージメントと従業員のエクスペリエンスを高める戦略構築に役立つものと期待しています。

國分俊宏(こくぶん・としひろ)
シトリックス・システムズ・ジャパン セールスエンジニアリング本部 金融SEグループ リードシステムズエンジニア
グループウェアからデジタルワークスペースまで、一貫して働く「人」を支えるソリューションの導入をプリセールスとして支援している。現在は、金融グループのリード・システムエンジニアとして、パフォーマンスを最大化できる働き方、ワークライフバランスを支援する最新技術を日本市場に紹介している。

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