富士通、Windows Updateダウンロード時間を15分の1以下にする機器を発売

NO BUDGET

2020-06-16 08:41

 富士通は、富士通クライアントコンピューティングが開発・製造する法人向けエッジコンピューティングデバイス「FUJITSU Desktop ESPRIMO Edge Computing EditionZ0110/W (Z0110/W)」を発売する。

 同製品は、Windows Updateに特化した機能を備え、Windows Server Update Services(WSUS)サーバーと連携した効率的なシステム更新の運用を可能とする。ネットワークアクセスポイントに実装することで、無線環境のないオフィスにも容易に導入することができる。

Z0110/W
Z0110/W

 Windows 10では、システムを最新状態に保つために毎月1回の品質更新プログラム(約1GB)と、年2回の機能更新プログラム(約3GB)の実行が必要となる。しかし、近年これらのWindows Updateによって起こる社内WSUSサーバーへのアクセス集中によるネットワーク負荷が問題となっている。

「Z0110/W」の導入効果とWindows Updateの運用イメージ
「Z0110/W」の導入効果とWindows Updateの運用イメージ

 Z0110/Wでは、社内のWSUSサーバーに配信された大容量のWindows Updateファイルを最初の1台目となるマスター環境作成端末に適用する際、同時に同製品内のストレージにWindows Updateファイルのキャッシュデータを一時的に保存する。マスター環境作成端末以外の複数端末は、このキャッシュデータからそれぞれ更新を実行するため、WSUSサーバーへの集中アクセスを防ぐことができ、ネットワークの負荷を軽減する。これにより、Windows Updateのダウンロード時間を15分の1以下に短縮し、アップデート時間の削減を実現できる。

 また運用管理ツールにより、同製品とマスター環境作成端末の状態およびWindows Updateの適用スケジュールを計画的に管理できる。これまでは、端末の負荷分散のため、それぞれの拠点ごとに分配用サーバーの構築や、各端末におけるWindows Updateの更新スケジュールを設定する必要があったが、運用管理ツールの利用で、サーバー構築の手間や、運用管理などの工数が削減され、管理者の負荷を軽減できる。

 価格はオープンで7月中旬に提供を開始する。

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