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日本株展望

下落相場に有効な「つなぎ売り」--賢く優待を手に入れよう

ZDNet Japan Staff

2020-06-17 10:54

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 株主優待制度とは
  2. 優待は欲しいが株価が下がるリスクを負いたくない場合は「つなぎ売り」を使えばよい
  3. 6月末基準の株主優待をもらうためには
  4. つなぎ売りを使った優待取りにかかるコストが優待で得られるメリットよりも大きくならないように注意

 これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 今回は「優待タダ取り」と言われる手法について解説する。ネットで「優待タダ取り」と紹介されることが多いが、正確に言うと「株主優待を、低コスト・低リスクで得る方法」だ。取引手数料・貸株料などのコストがかかる。

株主優待制度とは

 日本には世界でも珍しい「株主優待」という制度がある。上場企業が株主に感謝して贈り物をする制度だ。上場企業が株主にお中元やお歳暮を贈るようなものである。

 株主への利益還元は通常「配当金」の支払いで行う。「株主優待品」は配当金とは別に株主に贈られるものだ。魅力的な制度なので積極的に活用したら良いと思う。

「つなぎ売り」とは

「つなぎ売り」を利用して株価下落リスクを回避しながら株主優待を獲得する方法

 株主優待に魅力を感じて株式投資を始める方もいるだろう。ただし株式投資である以上、投資した後に株価が下落することもある。

 優待は欲しいが株価変動のリスクは負いたくないときに活用するといいのが「つなぎ売り」だ。「つなぎ売り」は信用取引の一種で信用口座を開設しないとできない。

<優待取り「つなぎ売り」のイメージ図>


【参考1】「つなぎ売り」とは
 株を借りてきて売ることを「信用売り」と言う。株を持っているが持っている株を売らず、別途借りてきた株を売ることを「つなぎ売り」と言う。株を保有したまま株が値下がりするリスクをヘッジする効果がある。この状態で権利確定日を迎えると、優待をもらう権利が確定する。権利が確定したら、保有している株を借りてきた株の返済に充てれば取引が完結する。保有株を返済に充てることを「現渡(げんわたし)」と言う。

【参考2】「から売り」とは
 保有している株を借りてきて売るのが「つなぎ売り」だった。それに対し、保有していない株を借りてきて売ることを「から売り」と言う。から売りした株が値下がりした後に買い戻せば利益が得られる。例えば、1000円でから売りした株が900円に値下がりしてから買い戻せば、1株につき100円の利益が得られる。

 ただし、から売りした株が値上がりしてから買い戻すと損失が発生する。

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