かなり以前から、CodeWeaverがベータ版として提供している「Crossover Chrome OS」を使えば、「Chromebook」で一部のWindowsアプリを動かせるようになっていた。また、「Microsoft Office」はChromebookでも実行できる。だが、Chromebookで機能を十分に使えないWindowsプログラムも多い。Parallelsはそうした状況を変えようとしている。
ParallelsはこのほどGoogleと提携し、「今秋、企業やクラウドワーカーがフル機能のWindowsアプリを『Chrome Enterprise』で利用できるようにする」と発表した。Chrome EnterpriseはChromebookを活用するGoogleの企業向けサービス。ITチームはデバイス1台につき年間50ドルで、承認済みの企業向けモバイル管理(EMM)(「Cisco Meraki」「Citrix XenMobile」「IBM MaaS360」「ManageEngine Mobile Device Manager Plus」「VMware Workspace ONE」)を通じて「managed Google Play」にアクセスできる。「Active Directory」(AD)とも連携している。
企業は次のようなことができるようになるとParallelsは約束している。
- Microsoft Officeをはじめとするフル機能のWindowsアプリをChrome Enterpriseデバイスにシームレスに追加する
- いつでもどこからでも効率がよく生産性の高い共同作業を可能にする
- ハードウェアにかかる追加費用をなくし、総保有コスト(TCO)を最小化する
在宅勤務が広まったことで、ParallelsやDesktop as a Service(DaaS)オプションのようなリモートアクセスプログラムに対する企業の関心は高まりつつある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。