「Chrome Enterprise」でフル機能のWindowsアプリが利用可能に

Steven J. Vaughan-Nichols (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2020-06-18 15:17

 かなり以前から、CodeWeaverがベータ版として提供している「Crossover Chrome OS」を使えば、「Chromebook」で一部のWindowsアプリを動かせるようになっていた。また、「Microsoft Office」はChromebookでも実行できる。だが、Chromebookで機能を十分に使えないWindowsプログラムも多い。Parallelsはそうした状況を変えようとしている。

 ParallelsはこのほどGoogleと提携し、「今秋、企業やクラウドワーカーがフル機能のWindowsアプリを『Chrome Enterprise』で利用できるようにする」と発表した。Chrome EnterpriseはChromebookを活用するGoogleの企業向けサービス。ITチームはデバイス1台につき年間50ドルで、承認済みの企業向けモバイル管理(EMM)(「Cisco Meraki」「Citrix XenMobile」「IBM MaaS360」「ManageEngine Mobile Device Manager Plus」「VMware Workspace ONE」)を通じて「managed Google Play」にアクセスできる。「Active Directory」(AD)とも連携している。

 企業は次のようなことができるようになるとParallelsは約束している。

  • Microsoft Officeをはじめとするフル機能のWindowsアプリをChrome Enterpriseデバイスにシームレスに追加する
  • いつでもどこからでも効率がよく生産性の高い共同作業を可能にする
  • ハードウェアにかかる追加費用をなくし、総保有コスト(TCO)を最小化する

 在宅勤務が広まったことで、ParallelsやDesktop as a Service(DaaS)オプションのようなリモートアクセスプログラムに対する企業の関心は高まりつつある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]