企業買収

マイクロソフト、データモデリングを手がけるADRM Softwareを買収

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-06-19 09:01

 Microsoftは米国時間6月18日、大規模な業界データモデリングを手がけるADRM Softwareを買収したと発表した。買収金額は明らかにされていない。ADRM Softwareはノースカロライナ州チャペルヒルに本社を置いており、10年近く前からMicrosoftと世界各地で協力してきている。

Microsoft
提供: Microsoft

 ADRMが提供しているような大規模なデータモデルは、いわば情報の見取り図として世界各地の企業で用いられている。今回の買収を発表するMicrosoftのブログによると、ADRMはアナリティクスを目的として長年にわたってデータモデルを構築、洗練させてきているという。

 MicrosoftでAzure Global Industry担当コーポレートバイスプレジデントを務めるRavi Krishnaswamy氏は同ブログに「業界データモデルによって、組織はビジネスコンセプトの全体的な捕捉/定義や、プロセスの洗練/統合、エコシステムにおける相互運用性の確立が可能になる」と記している。

 ADRMの開発しているデータモデルには一般的に、エンティティーや属性、関係、ビジネスルール、エンティティーや属性の定義といったものが含まれている。ADRMのウェブサイトによると、それぞれの業界モデルは「Enterprise Data Model」(企業データモデル)や「Data Warehouse Model」(データウェアハウスモデル)とともに、おおよそ21〜30種類の「Business Area Model」(業務分野モデル)によって構成されているという。

 Microsoftは、顧客が組織内の複数の業務で活用できるデータレイクを生成できるよう、ADRMのモデルに、「Microsoft Azure」のストレージやコンピュートを組み合わせていく計画だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2023年OTサイバーセキュリティの現状レポート--75%の組織が過去1年間に1回以上の侵入を経験

  2. セキュリティ

    サイバーセキュリティ強化に向けてマイクロソフトが示す実践的な指針を紹介

  3. セキュリティ

    5分でわかる「AWS WAF」--基礎知識から運用で陥りやすい3つの落とし穴までを徹底解説

  4. セキュリティ

    最前線で活躍するトップランナーと本気で考える、これからのサイバーセキュリティ

  5. 経営

    ガートナーが指南、迅速な意思決定を促す「AI」活用を実践する3つの主要ステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]