筆者の使用ブラウザーはもっぱら「Google Chrome」である。Google Chrome以外での動作確認が必要なときを除き、他のブラウザーを使うことはほぼない。非常に直感的な操作感で、軽快に使えるというのが、Google Chromeを好む大きな理由だ。
自分にとって使いやすいブラウザーを選ぶと、仕事の効率は上がると思われる。リサーチをしたり、画像加工をしたり、ドキュメントを作成したり……ブラウザー上で私たちは日々いろいろな業務を行う。
だからこそ、皆さんの仕事の質を上げてくれると思われるGoogle Chromeを心からお勧めしたい。本連載では、業務効率化・合理化に役立つGoogle Chrome便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第4回目で、PCで使う場合を想定。
1.ウェブページを保存したいとき、とても簡単にPDF化する
Google Chromeで閲覧しているページをPDF化したいとき、とても簡単な方法がある。PDFはウェブページを保存するのに適したファイル形式であり、使用頻度は低くはないだろう。だから、このやり方は押さえておくといいと思う。
最初に、Google Chrome上部の3つの丸が縦に並んだボタン→「印刷」をクリック。すると印刷画面が立ち上がる。「送信先」が「PDFに保存」となっているのを確認し、ページやレイアウトを指定して「保存」を押せば完了だ。
ローカルの「ダウンロード」に「PDF書類」としてダウンロードされていればOKだ。
ウェブページのPDF化はどうすれば……?と考えたときは、「印刷」を思い出そう。それさえ知っていればスピーディにPDF化できる。
2.ファイルの在り処を知りたいときは、ダウンロード履歴を確認する
Google Chromeではファイルのダウンロード履歴を確認することができる。「あのファイル、いつ、どこからダウンロードしたかな?」と調べたいとき、その機能を思い出してほしい。
まず、Google Chrome上部の3つの丸が縦に並んだボタン→「ダウンロード」をクリック。すると新しいタブが開き、ダウンロードしたファイルのファイル名やダウンロード先URLの一部が、日付ごとに表示される。
ダウンロード後、ローカルから削除したファイルは、ファイル名に取消線が引かれ「削除済み」と表示されている。それに対し、ダウンロード後、ローカルに保存しているファイルは青字での表示となるから、今手元にあるファイルとないファイルがわかりやすい。
最上部の「ダウンロード検索」に、ファイル名の一部を入力して、該当ファイルを探すことも可能だ。
3.好みの比率でズームを設定し、文字を閲覧しやすくする
ブラウザーの文字を大きく表示したい、あるいは小さく表示したい。そんなとき、Google Chromeでは簡単に調整できる。
まず、Google Chrome上部の3つの丸が縦に並んだボタン→「ズーム」へ進もう。最初は「− 100% +」となっているはずだ。
拡大したい場合は「+」を、縮小したい場合は「−」をクリック。1回クリックする度に10%ずつ変化する。
ただし、この方法では現在開いているタブ限定で、ズームの比率が適用される。別のタブでは元の比率のままになっているはずだ。
どのタブのフォントも、同じ比率のズームで閲覧できるよう設定したい場合は、Google Chrome上部の3つの丸が縦に並んだボタン→「設定」→「デザイン」→「ページのズーム」から好きな比率を選ぶといい。
今回は2020年6月時点で利用可能な機能を取り上げた。Google Chromeは業務効率化・時短化をサポートしてくれるはずだ。ここで取り上げた小技に限らず、Google Chromeの多様な機能を試してみてほしい。業務の進行をより良くしてくれる機能と出会えるだろう。また改めて、新たなGoogle Chrome“推し小技”を紹介したい。