LIXIL、「SAP Analytics Cloud」を本格稼働--経営判断の迅速化に向けて

NO BUDGET

2020-07-01 19:32

 SAPジャパンは、住宅設備機器・建材メーカーのLIXILがグループを横断した新たな経営情報管理基盤に「SAP Analytics Cloud」を本格稼働させたと発表した。これにより、迅速なグローバルでの経営判断が可能になるとしている。2019年1月に海外拠点で稼働を開始しており、予算計画と予測分析の機能を活用している。

 同社は現在約270のグループ会社で構成され、150以上の国と地域で製品・サービスを提供している。新たな経営情報管理基盤は、財務以外の多様な業務データも含めて、全社横断でデータの集積・管理が可能なデータウェアハウス(DWH)を構築し、グループ内の緊密なデータ連携とリアルタイム経営を可能にするという。

 DWHには「SAP BW powered by SAP HANA」を採用し、データのインプット/アウトプットと分析ツールにはSAP Analytics Cloudを採用した。SAP Analytics Cloudについて同社では、SAP製品同士の親和性やクラウドによる開発スピード、分析機能の豊富さ、ダッシュボードによる柔軟なレポーティングの仕組みが提供されることを高く評価したとしている。

 クラウドは導入期間が短いこともメリットとなり、数週間で導入が完了した。またSAP Analytics Cloudはシンプルなパッケージのため、複雑な操作を新たに習得する必要がないという。海外のユーザー部門を対象とした初回の導入では、ワークショップなどを開催することなく、簡単なマニュアルを使った教育でスムーズに稼働することができたとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]