Google Cloudは米国時間6月29日、同社の「Bare Metal Solution」の提供リージョンを5つ追加したと発表した。2020年末までにさらに4つのサイトを追加するという。2019年11月に初めて発表された同ソリューションは、「Oracle Database」などの特定ワークロードを「Google Cloud」の近くで実行するために必要なハードウェアを提供するというものだ。
Bare Metal Solutionの提供を今回開始したリージョンは、バージニア州アシュバートン(us-east4)と、ドイツのフランクフルト(europe-west3)、英国のロンドン(europe-west2)、カリフォルニア州ロサンゼルス(us-west2)、オーストラリアのシドニー(australia-southeast1)だ。また2020年末までにオランダのアムステルダムと、ブラジルのサンパウロ、シンガポール、東京でも利用可能になる予定だ。
Bare Metal Solutionは、一般的にはクラウドへの移行が難しいとされている、ミッションクリティカルなワークロードを抱える企業に向けたソリューションだ。これによって、コンピュートやストレージ、ネットワーキングとともに電力や冷却能力、施設を含む、フルマネージド型のインフラがもたらされる。このインフラは、Google Cloudのデータセンター内にあるハードウェアを用いるのではなく、Google Cloudへのレイテンシーが2ミリ秒未満となる地域の拡張施設に配備される(その点で一般的なベアメタルクラウドサービスとは異なっている)。たいていの場合、レイテンシーは1ミリ秒未満となる。
このインフラとは低レイテンシーの「Dedicated Interconnect」によって接続され、Google Cloudのすべてのネイティブなサービスに接続できる。
このソリューションは、多くのエンタープライズアプリケーションの動作が保証されているOEMハードウェアを使用し、迅速な移行を可能にするための自動化ツールも提供する。専用サーバーは第2世代の「Intel Xeon Scalable Processor」をベースにしており、16〜112のコアと、3TBのDRAMを利用できるようになっている。
Bare Metal Solutionはサブスクリプション型の価格モデルで提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。