Googleは米国時間6月30日、「G Suite」ユーザーに向け、「Connected Sheets」の一般提供(GA)を開始したと発表した。これによりユーザーは「Google Sheets」内で膨大なデータセットを取り扱えるようになる。「G Suite Enterprise」「G Suite Enterprise for Education」「G Suite Enterprise Essentials」向けにロールアウトを開始している。またGoogleは、Sheets向けに今後提供する新しいインテリジェントな機能についても発表している。
G SuiteのConnected Sheetsは2019年に発表された。ユーザーはConnected Sheetsを用いることで、Sheetsとデータウェアハウス「Google BigQuery」を接続できるようになるため、何十億にものぼる行や、ペタバイト規模のデータを、SQLスクリプトを使わずに分析できるようになる。ユーザーは、ピボットテーブルやグラフ、数式などの使い慣れたSheetsのツールを活用し、大規模なデータセットを分析できる。
また同社は年内に、人工知能(AI)を活用したより多くの機能をSheetsに搭載していく計画だ。そういった機能の1つである「Sheets Smart Fill」は、列間のパターンを検出し、データ入力を自動補完するというものだ。例えば、フルネームが保持された列を作り、別の列にファーストネームを入力すると、Smart Fill機能がそのパターンを検出し、その列の残り部分を埋めてくれるようになる。
さらに同社は、「Sheets Smart Cleanup」という機能も近日中に追加する予定だ。これによりユーザーは、自らのデータの整合性を保ち、エラーを排除できるようになる。Sheetsはデータのインポート時に、重複行の削除や数値フォーマットの問題解決などを提案してくれる。またこの機能によって、列内で最も多く使用されている値などの列統計が提供されるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。