ヒント5:プライバシーを優先する
会社のセキュリティポリシーについては誰もが承知していますが、自分自身のプライバシー保護を助けてくれる人は存在しますか? セキュリティに関しては、企業と個人のプライバシーは同じものであると考えるべきです。自分自身のセキュリティについても、会社が業務に対して適用しているものと同水準の注意を払ってください。
- 在宅勤務はあなたの住所や電話番号、アカウント情報、あるいはその他の個人情報が漏えいする原因となり得ます。さまざまなアプリケーションやデータなどが仕事と個人との間で十分に分離されているか確認してください。
- ウェブカメラとマイクは実際に必要になるまで無効に設定しておきます。
- テレビのスマートリモコンも含め、機密を要する通信を傍受している可能性のあるホームオートメーション機器やアシスタント機器はオフにしておきます。
- 双方向のプライバシーを維持しながらアクセスできるよう、自社のIT部門に設定方法を尋ねてください。
IT専門家の方へ
セキュリティの下での業務とテレワークは、どちらも直ちに必要とされるとともに継続的な対処が必要な課題です。この“新常態(ニューノーマル)”をどのように最適なものとするか、私たちは誰もが学習しているところです。
ここでのヒントには、テレワーク中の従業員により直ちに導入可能なものもあり、またIT部門の手助けが必要なものもあります。テレワークを単なる生存のための手段から成功のための手段へと変えるため、これらを今後の継続的対話の基盤として活用してください。
- 宮澤敏明(みやざわ・としあき)
- シトリックス・システムズ・ジャパン セールス・エンジニアリング本部 ネットワークSE部 部長
- ダイヤルアップやメインフレームの時代からネットワークを担当。様々な基盤で活用されるアプリケーションインフラのソリューションを提供し、企業WANからオンプレデータセンターやクラウドまでエンタープライズITの進化を支援