理化学研究所(埼玉県和光市)と日本オラクル(港区)は7月1日、スーパーコンピューター「富岳」を設置、運用する理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)とIaaS「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」の接続開始を発表した。
国立情報学研究所(National Institute of Informatics:NII)が構築、運用する学術情報ネットワーク「SINET(Science Information NETwork)」を介して接続する。
大学、研究機関などは、OCIのコンピュート、ストレージなどのリソースを富岳のネットワークから利用できるという。パブリッククラウドとしては初の接続としている。
インターネットに代わり専用ネットワークで接続する「Oracle Cloud Infrastructure FastConnect」も活用。ポート時間に準じた従量制となり、上り、下りともにデータ転送量に対する課金は発生しないという。ペタバイト超となることもある膨大な研究データの転送コストを気にせず、予測可能なコストで活用できるとしている。