Microsoftが米国時間6月30日に更新した、Microsoft 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2006(ビルド 13001.20266)へ更新したWindowsデスクトップ版はOneDriveとSharePointに格納したパスとファイル名の制限を400文字まで拡大する変更をExcelに加えた。
Windows 10におけるパスとファイル名は、過去の慣例から基本的に260文字が上限である。指定したパス文字列の絶対パスを返すGetFullPathを使用する場合、パスは248文字未満であることが求められるが、260文字を超えた場合も「type "\?\c:\~\foo.txt"」といった内部構文を用いることでアクセス可能だった。ちなみにWindows 10はDWORD値「LongPathsEnabled」を有効にすることで260文字制限を解除できる。
さて、Excelのパスとファイル名の制限拡大だが、あくまでもOneDriveとSharePointに格納した長いファイル名を持つアイテムの操作を可能にしただけであり、ローカルフォルダーなどにファイルを保存する場合は引き続き260文字制限が発生する。
いずれにせよ他者とのファイル共有する場面を踏まえると、ファイル名は分かりやすくシンプルなものを名付けることが必要だ。
ローカルフォルダーに保存するファイル名は260文字制限がかかる
PowerPointは以前からMicrosoft Streamにアップロードした動画ファイルをスライドに挿入することができたが、今回のバージョンからMicrosoft Streamの再生パフォーマンスを改善することで、スムーズな動画再生を実現した。Outlookは「@」を入力する際にメンションする名前の候補を表示する機能を備えているが、今回のバージョンから無効化するオプションが加わった。
オプションの「メール」セクション→「メッセージの送信」に並ぶ「メッセージで@記号を使用した場合にメンションする名前の候補を表示する」のチェックを外す