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HPEがHPC向け新システム発表--AMDプロセッサーを採用

國谷武史 (編集部)

2020-07-08 14:05

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は7月8日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けの新システム「HPE Apollo 2000 Gen10 Plus System(Apollo 2000 Gen10+)」を発表した。HPCの用途の多様化に対応するため、AMDの「EPYC 7002」シリーズプロセッサーを採用している。

「HPE Apollo 2000 Gen10 Plus System」の概要
「HPE Apollo 2000 Gen10 Plus System」の概要

 Apollo 2000 Gen10+は、HPCの用途が従来の研究開発での科学計算やシミュレーションだけでなく人工知能(AI)やビッグデータ解析などにも拡大しつつある状況を踏まえて開発された。同日記者会見した取締役 執行役員 HPC&AI事業統括の根岸史季氏は、「HPCはエクサスケール時代に突入し、0.5エクサフロップスクラスのマシンの出現によりワークロードが多様化しており、その背景にはデータから価値を生むデジタルトランスフォーメーションがある」と述べた。

日本ヒューレット・パッカード 取締役 執行役員 HPC&AI事業統括の根岸史季氏
日本ヒューレット・パッカード 取締役 執行役員 HPC&AI事業統括の根岸史季氏

 根岸氏は、用途の広がりでHPCの基盤も再考が迫られていると指摘した。性能の向上とそれに伴う電力消費および発熱への対応が鍵になるといい、新システムではAMD EPYCプロセッサーの採用と給電能力の拡大、水冷方式を特徴に挙げた。

想定用途
想定用途

 Apollo 2000 Gen10+で採用されたEPYC 7002シリーズ(コードネーム:Roma)は、2019年に発表された第2世代に当たり、1ソケットに最大64コアを搭載する。HPCシステムとしては米国のオークリッジ国立研究所やエネルギー省が導入する。ゲスト登壇した日本AMD 代表取締役の林田裕氏は、「ビッグデータやHPC、エンタープライズアプリケーションにフォーカスしており、HPCでは放射性同位元素分析や流体力学、衝突シミュレーションといった用途でも実績がある」と紹介した。

日本AMD 代表取締役の林田裕氏
日本AMD 代表取締役の林田裕氏

 プロセッサーが先代モデルでのIntel Xeon スケーラブルからAMD EPYCに変更されたことにより、TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)は150ワットから240ワット超に増大した。発熱が大きいためデザインは最適なエアーフローを得るようにし、プロセッサーを直に水冷する「Direct Liquid Cooling」モジュール(8月発売)をサポートしている。給電も従来の1600/1800ワットに3000ワットを加えている。

サポートするプロセッサーのラインアップ
サポートするプロセッサーのラインアップ
水冷のDirect Liquid Cooling。通常はヒートシンクが置かれるプロセッサーの上に水冷モジュールを置く
水冷のDirect Liquid Cooling。通常はヒートシンクが置かれるプロセッサーの上に水冷モジュールを置く

 同社では、Apollo 2000 Gen10+を本社(東京都江東区)に8基設置する予定でオンサイト/リモートで検証できるようにする。また、用途拡大に対応してファシリティーやアプリケーションのコンサルティングサービスを用意するほか、アルゴグラフィックス、エクストリームーD、SCSK、プラナスソリューションズらがパートナーとしてユーザーを支援する。

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