常陽銀行(茨城県水戸市、従業員数3319人)が、保険提案支援SaaS「ASシステム」を導入。人生設計を支援する“ライフプランサポート”サービスの向上、標準化、効率化を目指すという。7月10日、ASシステムを開発するアイリックコーポレーション(文京区)が発表した。
家計簿のほかに将来のライフイベントなどからライフプランを診断できるアプリ「ライフプランコーチ for BANK」とAPIで連携。「必要保障額」とASシステムの「現在既にもっている保障」を重ねて表示でき、保険見直しへの気づきを直接提供可能。コンサルティング機能を強化するとしている。
ASシステムは、子会社のインフォディオ(文京区)とともに開発する、ユーザーの所有する証券の可視化、保険商品の比較、提案、申し込み手続きなどができるサービス。
保険の基礎やシステム活用、コンサルティングなどの教育プログラムもあるという。
必要項目を入力すると、ほとんどの生命保険会社の商品に対応、保障内容などを可視化できる「分析シート」を最短3分で作成できると説明。料金は1IDにつき税別初期登録料20万円、月額利用料8万円から。
分析シートのイメージ(出典:アイリックコーポレーション)
自社開発の人工知能(AI)、光学文字認識(OCR)を活用するオプション「証券分析AIアシスト機能」では、保険証券の撮影、スキャンなどの画像取込だけで分析シートを作成できるとしている。
証券分析AIアシスト機能イメージ(出典:アイリックコーポレーション)
SOMPOひまわり生命保険(新宿区)が開発、提供するライフプランコーチ for BANKは、スマートフォン、PCからラインプランを診断し、将来の課題などが認識可能。提携銀行の店舗で分析結果のフィードバック、相談などもできるという。
ASシステムとAPI連携し、現在持つ保障内容と合わせて確認できると説明している。
連携イメージ(出典:アイリックコーポレーション)
連携開始は4月16日。常陽銀行が初の連携サービス導入先となる。