日本マイクロソフトは7月13日、人工知能(AI)を活用したチャットボット関連の事業を展開する「XiaoIce(シャオアイス)」を独立企業として分立すると発表した。複数の国でサービスが提供されており、日本では「りんな」のブランド名で知られている。金融、小売り、自動車、不動産、繊維などの業界で導入が広がっており、世界で9億人超の利用者が同サービスを使ってコンテンツにアクセスしているという。
新会社の会長にはHarry Shum氏、最高経営責任者(CEO)にはDi Li氏が就任する。日本支社のゼネラルマネージャーはZhan Chen氏が務める。事業分離の目的は、各地域に応じた技術革新と事業推進によるエコシステムの拡大、顧客やパートナーから要望の多かったカスタマイズサービスの提供、にあるとしている。
同社は新会社への投資を維持し、XiaoIceに関する全ての技術を新会社へライセンスする形となる。事業分離に関連する作業は数カ月以内に完了する予定。分離後もXiaoIceのブランド名は維持される。