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クラスターを防げ--CTCが公共、商業施設向けにソーシャルディスタンス評価サービスを提供

松岡功

2020-07-16 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、伊藤忠テクノソリューションズが提供する「ソーシャルディスタンスのシミュレーションサービス」を取り上げる。

ソーシャルディスタンス対応の運用シミュレーションを実施

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は先頃、商業施設や交通機関、公共施設向けに、ソーシャルディスタンシングに応じた定量評価サービスの提供を開始すると発表した。ソーシャルディスタンスの確保に伴う待ち行列の発生や集団密度の上昇などを予測し、課題を特定して対策の効果を評価することで、施設運用を支援する。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、ショッピングセンターや遊園地を含めた商業施設、空港や鉄道駅などの交通機関、銀行や役所などの公共施設では、ソーシャルディスタンシングに対応した運用を始めている。しかし、従来の運用と比較して、待ち並び列の長大化や待機スペースの不足など多くの懸念があり、影響度合いの把握や原因の特定、対処方法について具体的な方法を検討するには難しい状況にある。

 今回の新サービスは、交通機関や商業施設、公共施設などの多くの人が利用する施設や待ち行列が発生する場所において、ソーシャルディスタンシングに対応した運用のシミュレーションを行い、対策の検討や実施について支援を行うものだ。

 具体的には、人の流れやスペースの利用などについて従来の運用と比較した差異を定量的に評価し、ボトルネックの明確化や解消案の検討を支援する。また、継続的にデータを収集して変化する混雑状況を可視化することで、ソーシャルディスタンシングに対応した運用について、対策効果の定量評価や継続的な改善を含めてトータルで施設運用をサポートする。(図1

図1:ソーシャルディスタンスのシミュレーションサービスの概要(出典:CTC)
図1:ソーシャルディスタンスのシミュレーションサービスの概要(出典:CTC)

 シミュレーションの流れとしては、コンピュータ上に現実と同じ現象を再現するモデルを作成するためのデータ整理から始まり、シミュレーションが本当に正しく行われているのかを確認する妥当性検証を経て、さまざまな況を検証していく。その後、結果を確認し、評価を行った上で、より良い運用を行っていくためには何が必要かを検討する。

 シミュレーションは一度で完全に終わるものではなく、評価と検討を何度も繰り返し行っていくことで効率的な運用を目指している。また、実態把握(現状分析)は人工知能(AI)を活用する映像分析ソリューションを組み合わせることで、より実態に即したシミュレーションも可能になる。(図2

図2:ソーシャルディスタンスのシミュレーションの流れ(出典:CTC)
図2:ソーシャルディスタンスのシミュレーションの流れ(出典:CTC)

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