マイクロソフト、「WinUI 3 Preview 2」発表--ロードマップもアップデート

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-07-17 13:47

 Microsoftは、「Project Reunion」の取り組みで、「Windows」開発者プラットフォームの統合を目指す計画を進めている。同社は米国時間7月15日、この取り組みの次なるマイルストーンとなる「WinUI 3」のプレビュー2を公開し、ロードマップ上のいくつかの予定を更新した。

WinUI 3 roadmap
提供:Microsoft

 WinUIとは何かという問いに答えた便利なスライドを、Microsoftの幹部が公開している(筆者は@gcaugheyから確認した)。WinUIは、「Windows 10」向けのネイティブなUIプラットフォームだ。これを使って、Windows 10デバイス向けのリッチな「.NET」アプリや「C++」アプリを開発できる。

 現在開発中のWinUI 3は、Project Reunionの重要なコンポーネントの1つだ。Microsoftが公開したWinUI 3プレビュー2は、いくつもの修正が行われたほか、ドキュメントなどが更新されている。

 Microsoftは「Universal Windows Platform」(UWP)をリリースして以来、Windows開発者を取り巻く大きな問題に直面してきた。多くの開発者に、新しいUWPでアプリを開発したり、既存のWin32アプリをUWPの要素を使ってアップデートしたりするよう納得させることができなかったためだ。そのため同社は、2つの断絶したネイティブアプリプラットフォームを抱えることになり、それらに対するサポートも不均等なものになっていた。Windows開発者チームは、世界に10億台以上あるWindows 10デバイスで動作する「Windowsアプリ」を開発者が容易に構築できるように、この問題への対処法を模索していた。

 Microsoftは15日、WinUI 3プレビュー3を9月の「Ignite」に合わせて準備していることを明らかにした。修正だけでなく、新機能も用意する計画だ。WinUI 3の11月リリース(名称は未定)は、実際に利用可能な最初のWinUI 3プレビューとなり、本番アプリで使用できるとしている。さらに、WinUIコードをオープソース化する時期を11月に変更した。また、3月時点では、WinUI 3の一般提供を2020年末までに行う予定だったが、ロードマップによると、2021年となるようだ。

 同社はProject Reunionの長期的ビジョンとして、「Unified Windows Platform」よりも、Win32およびUWPアプリに適用できる「Unified app」プラットフォームを作ることを目指している。同社のチームは、優れたアプリにモダナイズできるプラットフォームを開発者に提供し、既存の10億台を超えるすべてのWindows PCで動作可能にしたい考えだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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