TIS北海道は、自社が提供している企業向け借入金管理ソリューション「かりた君」のクラウド基盤をパブリッククラウド「Oracle Cloud」に移行した。2020年4月から新たな環境で稼働している。
具体的には、IaaSの「Oracle Cloud Infrastructure」、コンテナー管理の「Oracle Container Engine for Kubernetes」、データベースの「Oracle Database Cloud」を活用し、サービス提供基盤をクラウドに構築した。
TIS北海道は、TISインテックグループ内で北海道に拠点をおき、ニアショア事業を展開する地域子会社。酪農システムなどの地域に根差したシステムソリューションや、全国規模に広がるニーズを支えるソリューションなどを提供している。
かりた君は、借入金の利息計算、支払予定期日管理、会計情報の作成、予算作成のためのシミュレーション情報など、借入金管理に必要な機能をパッケージ化したシステム。日本で20年以上の販売実績があり、多数のユーザー企業を有しているという。
従来、TIS北海道では、かりた君の導入やアップグレード、不具合の改修をユーザー企業に訪問して対応していた。新たに構築したクラウド環境では、アプリケーションの改修やリリースにかかる時間を短縮している。
クラウド版へ移行したユーザー企業では、アップデートや障害発生時の対応など保守サポートの不安が解消された。さらに、これまでユーザー間のデータ共有のために利用していたクライアント/サーバー管理が必要なくなり、管理負担軽減にもつながっている。