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AWSのクラウドインテグレーションを始めたIIJの狙いとは - (page 2)

松岡功

2020-07-22 07:00

目指すは「マルチクラウドインテグレーター」

 以上が発表の概要だが、今回この新サービスを取り上げたのは、AWSについて再販だけでなくインテグレーションまですべてワンストップでアウトソースしたいというユーザーニーズに応え、IIJが提供するクラウドサービス「IIJ GIO」などとのマルチクラウド環境も利用しやすくするという先進のソリューションだからだ。

 IIJによると、IIJ GIOを利用している顧客においても7割を超える企業が他社のクラウドサービスも併用しており、適材適所でマルチクラウド環境を利用する企業が増えているという。

 そこで、同社ではこうした需要に対応し、IIJ GIOに加えてAWS、「Microsoft Azure」、「Google Cloud Platform(GCP)」の再販および閉域接続サービスを提供。さらに、煩雑化するマルチクラウド運用を同社が代行する統合運用管理サービスを提供し、企業のマルチクラウド活用をサポートしてきた。今回の新サービスは、こうした背景から生まれたものである。

 また、IIJでは今年2月に業務提携したソニービズネットワークスのAWS運用支援ツール「マネージドクラウドポータル」をIIJの統合運用管理サービスに組み込み、「IIJ統合運用管理サービス AWSクラウドポータル」として提供を開始した。このポータルはAWSの運用に欠かせない機能を網羅した運用支援ツールで、AWSリソースの構成管理やジョブ実行のスケジューリング、モニタリング機能などを備えており、顧客のAWS運用の利便性を向上することで負荷を軽減するとしている。

 IIJに今回の新サービスのアピールポイントを聞いたところ、「自社クラウドに限定せず、AWSをはじめとしたマルチクラウド環境を提供できること」「独自の統合運用管理によってマルチクラウド環境のサポートを一元化できること」「閉域網などのネットワークサービスを生かしたきめ細かいインテグレーションを提供できること」といった点が挙がってきた。

 IIJはモバイルを含めたネットワークサービスプロバイダーであるとともに、システムインテグレーター(SIer)の顔も持つが、これからは「マルチクラウドインテグレーター」としても独自のポジショニングを築くかもしれない。そこが、今回の新サービスを皮切りに動き始めたIIJの目指すところでもありそうだ。

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