IBMは米国時間7月20日、2020会計年度第2四半期決算(6月30日締め)を発表した。売上高は予想を上回ったが、2期連続で前年同期比減となった。
第2四半期の売上高は前年同期比5.4%減の181億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は2.18ドルだった。アナリストらは売上高を177億2000万ドル、1株あたり利益を2.07ドルと予想していた。
クラウドの総売上高は前年同期比30%増の63億ドルだった。
クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門(クラウドおよびRed Hatを含むデータプラットフォーム、コグニティブアプリケーション、トランザクション処理プラットフォームを含む)は前年同期比3%増の57億ドルで、Red Hatの売上高は前年同期比17%増となった。
システム部門の売上高は「IBM Z」がけん引し、前年同期比6%増の19億ドルとなり、ストレージシステムも成長を見せた。グローバルテクノロジーサービス部門の売上高は前年同期比8%減の63億ドルだった。また、グローバルビジネスサービス部門(コンサルティング、アプリケーションマネジメント、グローバルプロセスサービスを含む)の売上高は前年同期比7%減の39億ドルだった。
シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)James Kavanaugh氏は「このような激動の時代にあって、われわれは慎重な財務運営によって利幅を伸ばし、健全なフリーキャッシュフローを生み出し、流動性ポジションを高めることができている」と述べ、「われわれは、事業に投資し、配当ポリシーに沿った投資家への還元を継続できるだけの財務的弾力性を備えている」と続けた。
アナリストは第3四半期の見通しについて、売上高が173億4000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益が2.52ドルになると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。