データ・アプリケーション(DAL)は、紙文書をAI-OCR(人工知能を活用した光文字認識)で読み込んで業務システムへ連携するシステム「OCRtran (オーシーアールトラン)」を8月3日に発売する。3年後に100社の導入を目指す。
OCRtranは、同社のデータ連携基盤「ACMS Apex」とウイングアーク1stのAI-OCR「SPA Cloud」を連携させたもの。紙文書やファクスを用いた既存の取引方法を変えることなく導入できるという。
利用例としては、注文書や請求書、報告書など、紙書類やファクス、メール添付などで受け取った文書を自動で読み取り、業務システムへデータ連携するといったことができる。読み込んだ文書は暗号化された上でクラウドに保存される仕組みになっている。
連携イメージ(出典:DAL)
AI-OCRは、4種類の読み取り方式を選択可能。組み合わせて使うこともできる。手書き、印字、丸囲い、チェックボックスなど、それぞれの文書の特徴に合わせてOCRエンジンを使い分けられる。また、読み取ったデータは、連携する業務システムに合わせて書式・文字コードの変換、データ加工ができる。メールなどのさまざまな通信機能を用いて、任意のタイミングで業務システムに自動でデータを連携したり、取引先とのEDI(電子データ交換)を可能にしたりできる。