Microsoftは米国時間7月21日、第2世代の「Azure Stack HCI」サービスを発表した。Azure Stack HCIは、自社やパートナー企業のデータセンター内で「Microsoft Azure」を稼働させる準備が整っていない、あるいは稼働させられないMicrosoftの顧客が、Azureを利用するためのハイブリッドな選択肢だ。
提供:Microsoft
Azure Stack HCIは、仮想化されたワークロードをオンプレミス環境で実行しつつ、Azureに接続するための選択肢として2019年3月に発表された。MicrosoftはAzure Stack HCIについて、「これまで当社のさまざまなハードウェアパートナーから提供されていた『Windows Server Software-Defined』(WSSD)ソリューションが発展したものだ」と説明していた。
Microsoftは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の価格パフォーマンスと、ネイティブなAzureのハイブリッドな機能を提供しながら、企業が既存のスキルや投資を活用できるようにするサービスだとしている。
第2世代のAzure Stack HCIには、以下のような特長がある。
- 顧客のハードウェアがMicrosoftの認証ノードソリューションに適合している場合、そのハードウェア上でAzure Stack HCIの稼働が'可能になる。
- Microsoftのマルチクラウド管理製品「Azure Arc」を使用することで、Azure Stack HCI上で稼働する複数のクラスターや仮想マシン(VM)を管理できるようになる。
- 新たに配備ウィザードが利用可能になる
- 「Windows Server 2008」VM向けの「Extended Security Update」が無償で含まれている。
- 高可用性/災害復旧のための「Stretch Cluster」機能が利用可能になる。
Azure Stack HCIソリューションを提供している主なパートナーには、DellやHewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovoなどがある。Azure Stack HCIの新版は現在パブリックプレビューとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。