制御、計測分野などで事業を展開する横河電機(武蔵野市、従業員数約1万8000人)は、テレワーク環境を拡充すべくクラウド型仮想デスクトップ基盤(VDI)サービス「Amazon WorkSpaces」の導入を拡張。1カ月弱で1000台以上、計1400台を活用しているという。7月28日、構築を支援したサーバーワークス(新宿区)が発表した。
従来から働き方改革推進の一環としてテレワークを推進し、Amazon WorkSpacesとは別のVDIを活用。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、テレワーク実施者が増加。VDIリソース不足の懸念に加え、デスクトップPCユーザーも多かったという。代替手段が必要だったとしている。
2015年から情報システム部門の一部でAmazon WorkSpacesを活用。システム構成や仕組みなどは理解しつつも、「最短工期、最少リスク」を最優先事項に企画、主要ユーザーへの概念実証(PoC)などを実施して検討したという。
2020年3月中旬に詳細設計を開始。1カ月で1000台の環境を構築、配布するスケジュールだったが、実際の構築は1日もかからなかったと説明。4月初旬に1000台、5月中旬には1400台を導入したとしている。
運用開始後は想定外のトラブルも発生せず、不満やトラブルの声も少ないという。企画、基本設計の段階で要件を見定め、利用範囲を広げず機能を絞ったこと、サーバーワークスの長年のAmazon WorkSpaces構築実績、技術力を要因に挙げている。
※クリックすると拡大画像が見られます