「Microsoft 365」が2020年度に急成長--CFOが非公式に明かす

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-07-29 11:39

 Microsoftは先週、2020年度の「商用クラウド」の売上高が500億ドルを超えたことを明かした。いつものように、同社は決算発表の場で「Azure」を含むさまざまなサービスのそれぞれの売上高を公表することはなかった。しかし、関係者は一部の従業員とパートナーに対して、各サービスに関する詳細を非公式に明かした。

PCが載ったデスク
提供:Microsoft

 筆者の匿名情報筋によると、Microsoftの最高財務責任者(CFO)のAmy Hood氏は社内カンファレンス「Ready」で、以下のような追加情報を明らかにしたという。

  • 情報筋によるとHood氏は、Microsoftの2020年度の総売上高は1430億ドルで、そのうち「Microsoft 365」(「Windows」「Office 365」「Enterprise Mobility + Security」を含む)の売上高は200億ドルだと語ったという。Microsoft 365の2019年度の売上高は132億ドルだったので、50%以上の増収ということになる。
  • 「Microsoft 365 E5」「Office 365 E5」(Microsoftの製品の中で最も価格が高く、最も機能が豊富)の需要は2020年度に2倍に拡大したと、同社は決算発表の電話会議で述べた。しかし、Hood氏はより詳細な情報を非公式に明かした。同氏の話によると、E5の売上高は75億ドルで、前年度の42億ドルから増加したという。
  • 「Dynamics 365」の2020年度の売上高(MicrosoftのDynamics 365アプリおよびサービスのクラウド版とオンプレミス版の両方が含まれていると思われる)は22億ドルで、前年の16億ドルから増加したという。
  • Hood氏によると、Azureについては、Microsoftの第4四半期の目標は60%の成長を達成することだったという(何と比較しての成長なのかについては、従業員やパートナーに対して、非公式でも明かさなかった)。実際の成長率は59%だった。契約の規模は引き続き拡大しており、1000万ドル以上のカテゴリーに分類されるAzureの契約が増加している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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