日本テラデータとアプトポッドは8月4日、自動車の制御データやメンテナンスデータ、顧客データなどを統合的に収集・分析したり活用したりできるソリューションを共同開発し、提供すると発表した。
この取り組みでは、テラデータのデータ分析基盤ソフトウェア「Teradata Vantage」の4次元分析機能と、アプトポッドのデータストリーム処理が可能な産業IoTミドルウェア「intdash」の車両データ収集機能を組み合わせる。具体的には、クラウドベースの環境を使用して自動車開発モデルベース開発(モデルおよび仕様をベースにしたシミュレーションと試作車による検証で構成される開発工程)でのデータの収集、管理、分析を効率化する。
intdashを通じて収集するミリ秒単位の時系列データをもとにVantageでシミュレーションを行うことにより、経過時間や移動距離による車両の状態変化、気象条件による影響などを容易に可視化できるほか、高度な分析が可能になり、例えば、実車走行試験で特定地点における車体の挙動を可視して操安性を評価したり、実走行データからRDE(Real Driving Emissions)コースを作成してRDE試験のフロントローディングを行ったりできるとしている。
ソリューション構成イメージ