日立製作所は、システム開発の効率化や品質向上を実現する統合開発基盤「Justware」において、リモート開発支援に向けた機能強化を図り、円滑なプロジェクト運営を実現する開発環境として10月1日に提供を開始する。
Justwareでは、50年以上にわたって培ってきた大規模システムのアプリケーション開発やプロジェクト管理のノウハウをベースにデジタル技術を組み合わせて継続的に強化を図ってきた。オンプレミス環境やクラウド環境など、ユーザーの希望に合わせた基盤に構築することが可能で、日立のDevOpsサービスと組み合わせることで、不正アクセスの防止や情報漏えいリスクを軽減するセキュアなDevOps環境をクラウドサービスとして利用でき、リモートでのシステム開発を実現する。
今回は、開発者のPC操作記録やツールの利用状況、チャット履歴などを分析し、リモートでは把握することが難しい個々人の作業状況やモチベーションの状態を可視化する機能を新たに拡充した。

今回強化したJustwareの構成イメージ(出典:日立製作所)
開発プロジェクトをテレワークに移行すると、個々人が自分の作業や成果に集中してしまう傾向にあるため、オフィスワークでは認識しやすい他メンバーの作業状況の把握が難しくなり、メンバー間でのアドバイスやナレッジ共有といった、チームに貢献する行動が起こりづらくなる。
そこで、チームのチャット履歴から発言傾向を分析してモチベーションの変化を把握することやコミュニケーションの活性化につなげる「チームチャット分析機能」と、開発者のPC操作記録やツールの利用状況などから作業状況を把握し、生産性の高い人の作業傾向をノウハウとして分析・活用できる「開発行動分析機能」を新たに追加した。