マイクロソフト、「Edge」で起きたクラッシュ問題の原因を説明--グーグルが協力

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-08-06 13:37

 先日、デフォルト検索エンジンがGoogleに変更されている場合にChromium版「Edge」がクラッシュする(しかしGoogleよりも普及していない「Bing」が検索エンジンに指定されている場合はクラッシュしない)問題が発生した件について、Microsoftが原因を説明した。

 問題のクラッシュは、ユーザーがアドレスバーに検索語を入力した場合に発生した。クラッシュの発生条件が判明すると、一部のユーザーは最新のEdge上でGoogleとMicrosoftが小競り合いを繰り広げているのだろうと深読みした。新しいEdgeではBingが既定の検索エンジンとなっている。

 問題が発生した当時、Microsoftはクラッシュの原因や、Googleをデフォルト検索エンジンに設定しているEdgeだけでクラッシュが発生する理由を説明していなかった。しかし不具合の修正後、Microsoftはクラッシュの回避策として「ブラウザの設定を変更した場合は元に戻す」ようユーザーに助言した。

 Techdowsが伝えたように、Microsoft EdgeチームはRedditへの投稿の中で、「Googleの友人たち」がクラッシュの原因の究明を支援してくれたこと、さらにはEdgeで起きている問題を緩和するために、Google検索に最近加えられた変更をロールバックしてくれたことを報告している。

 「Edgeチームによる調査の結果、Googleをデフォルト検索エンジンに設定している状態でアドレスバーに検索語を入力すると、検索サジェストJSONの認識されていないトークンがEdgeブラウザのクラッシュを引き起こすことが分かった」と、EdgeコミュニティーマネージャーのMSFTMissyは説明し、以下のように続けた。

 「EdgeチームはGoogleの友人たちに連絡をとり、この問題に影響を与えた可能性のある変更に心当たりはないか尋ねた。Googleチームは調査の後、Edgeのクラッシュ問題が緩和されるように、Googleの検索サービスに最近加えられたアップデートをロールバックしてくれた」

 「Googleチームの迅速な対応のおかげで、太平洋時間の午後7:30頃には、Edge上の問題は緩和されたことを確認した。Googleの変更スケジュールを邪魔しないため、安定版のEdgeにも修正を反映した」

 その後、一部のユーザー環境ではアップデート後のEdgeでもまれにクラッシュが発生しているとの報告があがったため、さらなるアップデートを安定版向けにリリースしたという。

 Edgeチームは現在、今回の不具合を修正した最新版84.0.522.52へのアップデートをEdgeユーザーに推奨している。一連の変更はベータ版、開発版のEdgeにも反映される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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