利用者数だけD-Clientのライセンスを購入するサブスクリプション方式を採用する一方で、HULFT転送と異なりエージェントやJavaの導入も不必要となり、中堅中小企業側の業務負担が軽減する。また、既存機能であるウェブブラウザー転送実行時に履歴機能が追加された。
セゾン情報システムは想定されるD-Clientの事例として、印刷やデータ入力業務のデータ転送に多様な方法を用いている場合、「ファイル連携手段をHULFT連携に統一することで、転送設定を追加すれば取引先の増加にも対応可能」(樋口氏)と説明する。
また、社会保険労務士に従業員の個人情報を渡すような場面でも、「(HULFT-WebConnectなら)セキュアなデータ連携でVPNや専用線の追加費用は発生しない」(樋口氏)とアピールする。集金や振り込みといった金銭を扱う業務でも、同社はデータ連携手段の標準化や二重暗号化による安全性を強調した。
ライセンス体系も見直した。Connection IDを従来の10から1万まで拡大し、ウェブブラウザー転送機能の有償化などが加わった。