富士通、金融分野向け教育プラットフォームを提供--AIが演習内容を分析

NO BUDGET

2020-08-12 17:00

 富士通は、金融分野における営業職員向けの教育プラットフォーム「FUJITSU Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス powered by UMU(Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス)」の提供を開始した。2022年度末までに20システムの販売を目指している。利用価格は基本サービス、ID追加オプションともに個別見積もり。

 同サービスにより、金融機関において毎日対面で実施している業務や組織内のコミュニケーション、個人のスキルに合った自発的な学習が、時間や場所の制約なく行うことが可能となる。テレワークなど新たな働き方に対応した、学びの変革や強い組織の醸成につなげることもできるという。

オンライン学習の機能例(出典:富士通)
オンライン学習の機能例(出典:富士通)

 画像、動画、音声、ファイル、テキストなど、さまざまなコンテンツを組み合わせて、受講者が飽きずに継続できる学習コースを自由に設計することが可能で、エリア・テーマ・スキル別に分けて個人に合った教育内容を設定できる機能や、管理者がスマートフォンで受講者の進ちょく状況を把握できる機能を備えているという。また従来の集合型教育だけでなく、オンラインでの自己学習、マイクロラーニング、ブレンディッドラーニング、会議やセミナーでのインタラクティブセッション、知識やノウハウの共有など、多様なシーンで活用できるとしている。

ロールプレイング演習のAIによる機能と評価(出典:富士通)
ロールプレイング演習のAIによる機能と評価(出典:富士通)

 さらに営業職員が上司や講師を相手に対面営業の教育として実施しているロールプレイング演習を、スマートフォン上で人工知能(AI)を相手に行うことができる。ロールプレイングの相手が必要なく場所や時間に捉われることなく何度でも学習でき、スマートフォンのカメラに向かって実施すると、記録されたロールプレイングの様子を基にAIが分析して評価する機能を持つ。AIによる評価は「評価ポイント」としてあらかじめ設定した3つの評価軸と、映像から声の大きさ、話すスピード、ジェスチャーなど6つの項目で行われ、結果はグラフで表示されるほか、設定したキーワードの発言数、本人の高頻度発言ワードが表示され、上司や講師の模範解答も確認できる。

デジタル朝礼など、ライブ配信の利用イメージ(出典:富士通)
デジタル朝礼など、ライブ配信の利用イメージ(出典:富士通)

 手軽に情報共有と意思疎通を図るデジタル朝礼により、組織内コミュニケーションも活性化することができる。テレワーク環境においても、スマートフォンでデジタル朝礼が可能で、朝礼時のスピーチや情報伝達に対して音声やスタンプ、テキストを簡単に入力し、チーム内でコミュニケーションやフィードバックをすることができる。またリアルタイムでの配信だけでなく、オンデマンド配信により各自のタイミングで確認することも可能で、チームメンバーが集合することなく適切に情報共有と意思疎通を図りながら目標に向かって業務遂行することで、より強固な組織醸成が期待されるという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

  4. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  5. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]