本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 外国人は一貫して日本株を売り越し
- 外国人は株式現物だけでなく日経平均先物も売り越し
- 外国人投資家はいつ買い越しに転じるか
これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
外国人は一貫して日本株を売り越し
日経平均はコロナショックの暴落とその後の急反発を経て、6月以降は強弱材料が拮抗して膠着(こうちゃく)しつつある。
日経平均日足:2020年1月4日~8月12日

コロナショックの急落局面、その後の急反発局面、6月以降の膠着局面も、外国人は一貫して日本株を売り越している。外国人の売りを吸収しているのは日本銀行によるETF(上場投資信託)買いだ。
外国人投資家の日本株売り越し額と日本銀行による日本株ETF買い付け額:2020年1月~7月

出所:東京証券取引所・日本銀行のデータから楽天証券経済研究所が作成
外国人投資家は1~7月に日本株を4兆6035億円も売り越している。それを日本銀行による日本株ETFの買い付け5兆854億円によって吸収している形だ。