富士通は、日本生命保険(日本生命)に、営業職員の顧客対応などを高度化するサービスを開発し、富士通コネクテッドテクノロジーズの法人向けスマートフォン「FUJITSU Smartphone ARROWS M359(ARROWS M359)」約5万台と併せて提供した。
ARROWS M359(出典:富士通)
ARROWS M359は、防水性能(IPX5/IPX8)や防塵性能(IP6X)を実現しているほか、落下をはじめとする耐久性などの試験をクリアし、厳しい環境下でも安心して使用できるとしている。
開発したサービスは「社内確認の効率化と利便性向上を可能にするチャットボットサービス」「時間や場所に関係なくスキルアップとチームビルディングを実現する教育プラットフォームサービス」「営業活動の高度化と効率化を可能にする営業支援アプリケーション」の3種類。
チャットボットサービスは、営業職員が社内へ問い合わせる確認事項について自動回答する。従来、電話などで社内担当者に問い合わせていた保険商品の内容や契約内容、払い込みの日程などについて、チャットボットで問い合わせることで瞬時に回答を得ることができる。
同サービスには富士通のチャットボットサービス「Customer Engagement Solution CHORDSHIP(コードシップ) powered by Zinrai」が用いられており、対話制御(ルールベース)による絞り込みと機械学習を組み合わせたハイブリッド人工知能(AI)として、既存のFAQ(Frequently Asked Questions)データを活用することで、少ない教師データでも高い正答率を実現するという。チューニングポイントをブラックボックス化することなくユーザー側で確認できるため、AIによる回答内容などを日本生命がコントロールすることができる。チューニングには特別なプログラミング技術を必要とせず、直感的な操作で設定が可能だとしている。
教育プラットフォームサービスは、営業職員のスキル向上や知識習得のために日々実施している教育をスマートフォンで手軽に実施できる。「FUJITSU Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス powered by UMU」により、個々の空き時間を利用してスマートフォンで行えるオンライン学習や、AIを相手に行うロールプレイング演習、毎日のデジタル朝礼を実施できる。
営業支援アプリケーションでは、時間や場所を問わずスケジュールや業務状況を上司と共有できるほか、営業職員の自動似顔絵生成アプリやクラウド電話帳による安全な情報管理などで、顧客とのコミュニケーションやアポイントメントを円滑にする機能などを提供している。