りそなホールディングス(りそなHD)と日本IBMは8月13日、戦略的パートナーシップの強化を発表した。りそなHDは、日本IBMとの合弁会社でりそなグループを中心にITサービスを提供するディアンドアイ情報システム(D&I)への出資比率を引き上げる。
りそなHDは、中期経営計画で「デジタル&データ」「デザイン思考」「オープン」によるビジネスモデルと経営基盤の次世代化を掲げる。日本IBMとの戦略的パートナーシップの強化は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目的としており、その一環でりそなHDは、2021年1月4日を予定として日本IBMからのD&Iの株式譲渡により、出資比率を現在の15%から49%に引き上げることで基本合意した。
D&Iはシステムの開発・運用から保守までを手掛ける。今後はIBMとともにりそなHDのDXを加速させる戦略的パートナーとして、同一拠点で戦略策定からアジャイル開発までを行うスピーディーなソリューションを提供する予定。りそなHDは、中期経営計画では1000人規模のデジタル・IT人材体制の実現も掲げており、D&Iでの増員に加え、日本IBMからも人材を受け入れる検討をしているという。
パートナーシップの強化イメージ(出典:日本IBM)
併せて日本IBMは同日、りそなHDがグループ企業のアプリケーション連携基盤として構築した「りそなグループアプリ提携基盤」に、IBMの「IBM Digital Services Platform for Financial Services」が採用されたと発表した。
りそなグループアプリ提携基盤は、モバイル向けアプリケーションのプラットフォームといい、グループ各社のITシステムと連携することで、モバイルアプリケーションを迅速に展開できるようになるという。