Amazon Web Services(AWS)は米国時間8月13日、フルマネージド型AWSサービス「Amazon Braket」の一般提供を開始した。これにより、科学者や研究者、開発者は量子ハードウェア企業が提供する量子コンピューターを試してみることができるという。
2019年12月の「Re:Invent」で披露されたAmazon Braketは、顧客が社内で量子コンピューティングハードウェアを体験、評価、試用できるようにして、将来に向けた計画立案を支援する。
単一の開発環境で、量子アルゴリズムを構築し、量子コンピューターでシミュレーションを行い、さまざまな量子ハードウェアアーキテクチャーで比較試験が行える。量子ハードウェアパートナーのD-Wave、IonQ、Rigettiなどがシステムを提供する。
「クラウドは、顧客が量子コンピューターにアクセスし、従来の高性能コンピューティングと組み合わせて、計算能力を集中的に必要とする研究を行う主要な方法となるだろう」と、AWSテクノロジー担当バイスプレジデントのBill Vass氏は述べた。
「Amazon Braketにより、量子コンピューティングの可能性を探り始めたばかりの企業から、既にさまざまな量子技術に精通し、研究ツールとして使用する準備ができている企業まで、企業が量子コンピューティングを今すぐ、容易に実験できるようにしたい」(同氏)
Amazon Braketは本日から、米国東部(バージニア北部)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)のAWSリージョンで提供が開始された。その他の地域も、順次追加される予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。