nocoは、7月に開始した業務の知識や手順、マニュアルなどを電子化、共有化したり、タスクを管理したりできるクラウドサービス「toaster team」を国内の医療機関に無償提供すると発表した。新型コロナウイルス感染症の対策を支援するという。
toaster teamは、PCやスマートフォン、タブレット端末を使って作業の順番ごとに文字入力や動画、写真、画像を交えながらブログ感覚で手軽にマニュアルや手順書を作成できる。作成物はワンクリックで社内に公開でき、他者がすぐに参照可能になる。画像などの編集機能も内蔵しており専用ツールを併用する手間がなく、GoogleのG Suiteやマップ、YouTubeなどとも連携し、マニュアルや手順書に各種コンテンツの埋め込みもできる。
「toaster team」
新型コロナウイルスの検査陽性者や感染者が増え続ける中、同社は医療機関で院内感染を防ぐべく防護具取り扱いや患者の導線分離、トリアージ対策、環境消毒の徹底など、広範囲にわたる対策が求められる一方、診療や医療業務、施設・機器管理の複雑化なども加わり医療現場が極めてひっ迫しているとする。このため医療関係者が医療事務や施設管理、業務フローやマニュアル、手順書をPCやスマートフォン、タブレットで作成・共有できるよう支援したいとする。
医療機関は、toaster teamの有償版機能を12カ月無償利用できる。7月14日に正式版サービスを開始した。プレビュー時で約700社が導入したが既に1100社を超えたという。