三井情報は7月、「SAP S/4HANA Cloud」と「Salesforce Sales Cloud」を連携した新基幹システムの稼働を開始した。このシステムは全てSaaS(Software as a Service)を採用し、既にサービス利用している他の社内システムとも連携させている。
SAPが提唱する「Fit to Standard」手法を用いたBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)で個社機能を排除し、システムが複雑化して再レガシー化しない仕組みを取り入れた。また、取り扱う製品・サービスも幅広い分、異なる業務プロセスが混在していた営業管理をSalesforce Sales Cloudにまとめ、SAP S/4HANA Cloudと連携させることで、営業部門ではSalesforce Sales Cloudへの入力のみで複数システムへの入力が完了する「シングルインプット/マルチアウトプット」を実現している。
同社では今後も社内システムをSaaSへ移行し、「攻めのIT」に不可欠な先端技術を積極的に導入していく。このプロジェクトを通して得た知見を活用し、国内企業のDX(デジタル変革)を積極的に支援していくという。