Amazon Web Services(AWS)は米国時間8月17日、コンテナー管理基盤「Kubernetes」をフルマネージド型サービスで提供する「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon EKS)において、「AWS Graviton2」プロセッサーを搭載したインスタンスの一般提供(GA)を開始した。なお、Amazon EKSでAWS Graviton2を利用するには、顧客のリージョンで双方のサービスが利用可能になっている必要がある。
2019年に発表されたGraviton2は、AWSとAmazon傘下のAnnapurna Labsがクラウドでの利用を念頭に置いて独自開発したArmベースのプロセッサーだ。AWSのMichael Hausenblas氏はGraviton2を搭載したAmazon EKSインスタンスの利点について同社ブログ上で以下のように説明している。
「Armベースの『Amazon Elastic Compute Cloud』(Amazon EC2)インスタンスは、AWS Graviton2プロセッサーによって性能と能力が大きく強化されるとともに、著しいコストダウンが実現される。また、コンテナーを稼働させる主な目的は、ユーザーアプリケーションのコストパフォーマンス向上だ。この2つを組み合わせることで、素晴らしい価格性能を手に入れられる」
今回、Amazon EKSがGraviton2プロセッサー上で利用可能になったことで、ARMv8.2アーキテクチャー(64ビット)が他のアーキテクチャーとともにサポートされるようになった。これによりエンドツーエンドのマルチアーキテクチャーサポートが提供され、EKS APIやツールがアーキテクチャー固有の設定を扱えるようになった。またこれは、マネージド型ノードグループを混在できるようになったということも意味している。
またAWSは同日、Amazon EKS向けの「AWS Fargate」が「Amazon Elastic File System」(Amazon EFS)をサポートするようになったと発表した。AWS Fargateは、Amazon EKSと「Amazon Elastic Container Service」(Amazon ECS)の双方で利用可能なコンテナー向けのサーバーレスコンピュートエンジンである。同社は4月、Amazon ECS上のAmazon FargateでAmazon EFSをサポートすると発表していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。