IDC Japanは、国内サーバーオペレーティングシステム(OS)市場の2019年実績と2020~2024年の予測を発表した。2019年は前年比7.3%増の909億4700万円の高成長だった。
Windows Serverは13.3%と非常に好調だった。2020年1月にWindows Server 2008のサポートが終了し、Windows Server 2016や同2019への移行案件の増加が主な要因だった。Linux(商用ディストリビューション製品のみ)も7.1%増の堅調な成長だった一方、UNIXとメインフレームはマイナスになったとする。
同社は、5月末時点の新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、2020年の同市場が4.7%減になると予測する。新規システムの導入案件やシステム更改案件の中止や凍結が増加しており、それに伴ってサーバー購入を控える動きが出るほか、Windowsも2019年の反動減が影響するという。
2019~2024年の予想年間平均成長率は1.5%で、同社としては、2021年に新型コロナウイルス感染症が収束して国内経済と企業のIT投資が回復し、サーバーOS市場も回復すると予想している。Windowsは0.8%、Linuxは6.8%を見込んでいる。

国内サーバーオペレーティングシステム市場予測:2018~2024年(出典:IDC Japan)