VMwareは米国時間8月18日、「VMware vRealize Cloud Management」ツール群に対する一連のアップデートを発表した。自動化機能の追加に加えて、「Kubernetes」の対応強化や主要ツールの統合強化、全体的な使い勝手の向上が図られるという。
「VMware vRealize」製品に対する今回の強化は全て、アプリケーションやプラットフォーム、インフラストラクチャーの管理機能を統一するためのものだ。VMwareの最高経営責任者(CEO)であるPat Gelsinger氏が3月に述べたところによると、同社は最終的に「顧客のデジタル変革を可能にするユビキタスな中央インフラストラクチャー」になることを目指しているという。
発表されたアップデートには、「VMware vRealize Automation 8.2」と「VMware vRealize Automation Cloud」に関するものとして、より粒度の高い役割ベースのアクセス制御(RBAC:Role Based Access Control)や、マルチテナントインフラストラクチャーに対するサポートの向上、「VMware NSX」のポリシーAPIによるネットワーク自動化などが含まれる。また、Kubernetesの名前空間に対するセルフサービス型のプロビジョニングとInfrastructure as Code(IaC)能力の強化も含まれている。
また、「VMware vRealize Operations 8.2」と「VMware vRealize Operations Cloud」でも「VMware Tanzu Kubernetes Grid」とサードパーティーディストリビューションの統合を介することで、Kubernetesのサポートが強化される。さらに、アプリケーションパフォーマンス監視(APM)ツール群の新たな統合もある。VMwareはネイティブなAmazon Web Services(AWS)管理機能を強化し、顧客のトラブルシューティングの迅速化に向けたメトリクスの自動インポート機能を実現するという。そして、vRealize Operations 8.2とvRealize Operations Cloudの価格/コストエンジンにおける、日々の仮想マシン(VM)コストの粒度や計測能力、vRealize Automation以外のワークロードに対する価格サポートなどが強化されるため、顧客はコストの削減に効率的に取り組めるようになる。
VMwareの「VMware vRealize Log Insight 8.2」と「VMware vRealize Log Insight Cloud」でもKubernetesサポートが強化されるとともに、「VMware Cloud on AWS」との緊密な統合が図られる。また、「VMware Skyline」ではより簡素化されたオンボードエクスペリエンスがもたらされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。