コネクシオとシュナイダーエレクトリックは、製造装置のクラウド接続から遠隔監視化までワンストップで対応するパッケージソリューション「Air Connect for Machine Advisor」を発表した。8月24日に発売する。
Air Connect for Machine Advisorは、装置メーカーの課題だった出荷済み装置のクラウド化を一気に解消するため、コネクシオ製の4G(第4世代移動体通信)ルーター「CONEXIOBlackBear」と通信サービス「TRIBE-biz モバイル」「TRIBE-biz VPN モバイル」、シュナイダーエレクトリックのクラウドプラットフォーム「EcoStruxure Machine Advisor」をワンストップで提供する。4G回線はNTTドコモになる。
ソリューションイメージ
製造現場では、IoTとして装置に関するデータの取得・収集・分析などにクラウドを活用する動きがあることに加え、新型コロナウイルス感染症対策として人同士の接触機会を減らすためにリモート監視などの対応を必要とされている。しかし、出荷済みの装置では通信を行うために制御プログラムの書き換えや性能テスト、複雑な設定などが必要で、クラウド化の障壁になっていた。
今回のソリューションでは、特にクラウド接続を容易に設定できるセットアップツール「Air Connect 設定ツール」を提供しており、導入時にクラウド上で監視したい装置データのアドレスやデータ収集の周期、クラウド上の表記名などを定義したCSVファイルを読み込むだけで、プログラムレスによる遠隔監視が可能になるという。
クラウド接続の設定イメージ
なお、ルーターや通信契約、クラウドサービス、問い合わせ対応はシュナイダーエレクトリックが一元的に提供する。年間費用一括での購入(前払い)も可能なほか、輸出用装置にも展開できるとしている。