都内と千葉県合わせて4箇所のキャンパスを運営する帝京平成大学(豊島区、学生数1万76人)が、学内のネットワーク遅延を解消すべく統合ログ管理ツール「ALog」シリーズを導入。
ネットワーク遅延の一因となる特定者の大量ダウンロードを特定、再発を防止したという。8月19日、開発する網屋(中央区)が発表した。
学生、教員による学内Wi-Fi活用が進み、ネットワーク遅延が発生。利用実態の把握、原因の特定と対策が必要だったという。
「運用のしやすさ」「将来の拡張性」「価格」を中心に比較検討し、サーバー、ストレージ向けの「ALog ConVerter」、ネットワーク機器やクラウドサービス、アプリ向けの「ALog EVA」を採用。プロキシやActive Directory(AD)、DHCPといったネットワーク機器のログを集約したという。
プロキシのログから大量データのダウンロードがあるIPアドレスを、ADやDHCPのログから学生を特定。学生向けのオンライン情報誌の大量ダウンロードが発覚し、注意喚起、再発を防止できたとしている。
活用イメージ(出典:網屋)
ALog ConVerterは、ログ収集対象機器の台数分のライセンスが必要。Windows、NetApp、EMCなどに対応するが、ライセンス価格、年間保守価格はそれぞれ異なる。
ALog EVAの税別価格は、1日5GBまでの「S」のライセンス価格が80万円、年間保守価格が14万4000円。1日20GBまでの「M」のライセンス価格が275万円、年間保守価格が49万5000円。1日50GBまでの「L」のライセンス価格が500万円、年間保守価格が90万円。制限がない「NL(No Limit)」のライセンス価格が875万円、年間保守価格が157万5000円。
ALogシリーズは、ConVerter、EVAのほかデータベース向けの「ALog ConVerter DB」がある。
ALogシリーズの概要イメージ(出典:網屋)