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小田急の変革を支える--AWSがMaaS分野の取り組みを紹介

大場みのり (編集部)

2020-08-21 07:00

 アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS ジャパン)は8月19日、MaaS(Mobility as a Service)分野の取り組みについて説明会を開催した。小田急電鉄が2019年10月に提供を開始したMaaSアプリ「EMot(エモット)」では、AWSのクラウドサービスが活用されている。

 MaaSとは、ユーザーの移動ニーズに対し、電車やバス、タクシーなど、あらゆる交通手段を組み合わせて提案するとともに、予約や決済まで一括して行うことができるサービス。交通以外のサービスとも連携することで、移動の利便性向上のほか、地域の課題解決にもつながると期待されている。

 AWSのクラウドサービスは、自動運転のIoT基盤や地図情報の自動更新システムなど、MaaSを取り巻くさまざまな領域で活用されているという。その理由について、技術統括本部長 執行役員の岡嵜禎氏は「エマージングビジネスや、異業種の連携を支えることができるため」と説明。例えば、マネージドサービスでインフラ管理を代行することで、顧客がコア業務に集中することを支援したり、拡張性を内包することでユーザーが急増してもビジネスの遂行を可能にしたりする。また権限管理、暗号化、証跡保存などの機能で安全なデータ連携を実現するとともに、多くの事業者がAWSのクラウドサービスを利用している分、スムーズに事業を行うことが可能になるとしている。

AWS ジャパン 技術統括本部長 執行役員の岡嵜禎氏(出典:AWS ジャパン)
AWS ジャパン 技術統括本部長 執行役員の岡嵜禎氏(出典:AWS ジャパン)

 Emotには「複合経路検索」と「電子チケットの発行」の機能があり、その名称には交通サービスによる移動(Mobility)や、生活サービスを利用する日常において、新たな体験と感動(Emotion)を提供していきたいという思いを込めたという。

 通常の経路検索で示される移動手段は電車・バス・徒歩の組み合わせだが、Emotではヴァル研究所の「mixway」を用いて、タクシーやシェアサイクルなども含めた検索結果を表示することができる。例えば(下図参照)、三軒茶屋駅から駒沢オリンピック公園総合運動場の移動手段としてタクシーが提案され、検索結果画面の黄色いバナーをタップすると、タクシー配車アプリ「MOV」と「JapanTaxi」の金額・所要時間が表示される。これらのアプリはEmot とAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)連携しており、ユーザーは利用するアプリを選択すると予約とクレジットカードによる決済をすることができる。このように他社のサービスとも連携しており、連携企業はDeNAやJALなど17社に上る。

(出典:AWS ジャパン)
(出典:AWS ジャパン)

 電子チケットには、「交通チケット」と「飲食チケット」がある。一般的に観光地の交通チケットは駅や旅行代理店で購入するが、Emotでは欲しい時に購入することができる。アプリ内に電子チケットの画面が表示されるため、紙のチケットを持ち歩く必要もない。加えて、同アプリは新型コロナウイルス感染症の流行前から提供されていたが、画面を係員に提示するだけでよいため、結果として「非接触」が実現する。飲食チケットには、小田急グループのおにぎり、パン、そばのサブスクリプション型チケットなどがある。チケットを購入し、対象店舗でQRコードを見せることで、有効化することができる。

(出典:AWS ジャパン)
(出典:AWS ジャパン)

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