同志社大学は、アカマイのクラウド型のID認識型プロキシソリューション「Enterprise Application Access(EAA)」を採用し、高度なリモートアクセス環境を2週間で構築した。
同大学では、ネットワーク運用においてVPNを使った従来型のリモートアクセス環境を教員や職員に提供してきた。しかし、セキュリティの確保や運用管理、ユーザーの使い勝手の3点が課題となっており、特に、VPNだけではユーザーの立場・職務に応じてアクセスできるシステムに制限をかけられない点が懸念材料となっていた。
EAAは、あらゆるユーザーや端末、場所からのアクセスに対して、適切な認証とアクセス権限の管理を提供する。今回の採用で同大学では、ユーザーIDにひも付けたきめ細かなアクセス制御をクラウド上でシンプルに実現している。また、新型コロナウイルス感染症の拡大予防策としてテレワーク環境を2週間で構築できたことは、想定外の効果として挙げられている。
アクセス制御では国内外の複数の拠点に点在するユーザーの立場や職務に応じたきめ細かで柔軟なアクセス制御と一元管理が可能となっており、ウェブブラウザーだけでリモートアクセスが行えることでユーザーからの問い合わせもゼロになっているという。