Google Cloud、「Anthos」アップデートやアプリモダナイゼーションプログラム発表

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-08-26 12:52

 Google Cloudはアプリケーションのモダナイゼーションを支援するための、「Anthos」向けの一連のツールを発表した。

 デジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」の最新セッションで発表された。Google Cloudがより多くのエンタープライズ顧客を獲得するためにどのようにAnthosを活用しているのかが示されていた。

 Google Cloudは、エンタープライズにおけるハイブリッド配備の勢いが増す中、Anthosに一層力を注いでいるようだ。

 今回の発表の概要は以下の通りだ。

  • Google Cloudは、「Anthos Identity Service」を発表した。これにより既存のアイデンティティーツールとAnthosのワークロードをシームレスに連携させられるようになる。このサービスは「OpenID Connect」をサポートしている。OpenID Connectのサポートは、オンプレミスのAnthosで一般提供が開始されており、「Amazon Web Services」(AWS)上のAnthosではベータ段階となっている。
  • 「Anthos Attached Clusters」は、Anthosのコントロールプレーンで「Kubernetes」クラスターを管理できるようにする。
  • ベアメタル向けのAnthosは現在ベータ段階となっている。オンプレミスやエッジでハイパーバイザーなしでAnthosを実行できるようにする。
  • Anthos初のハイブリッド人工知能(AI)ツールである「Speech-to-Text On-Prem」の一般提供が開始された。

 さらにGoogleは、「Google Cloud Application Modernization Program(CAMP)」を発表した。また、開発者エクスペリエンスの統合を目的として、「Cloud Code IDE」から「Cloud Run」を使用できるようにするためのプラグインも発表している。

 CAMPは以下を特長としている。

  • 優先順位を強調し、成果を最大化し、モダナイズするべきアプリケーションを洗い出すための、データドリブンな評価、ベンチマークを目的としたツール群。
  • Google CAMPは既存のGCPサービスを活用し、レガシーなアプリケーションも新しいアプリケーションも構築、実行、管理できるようにする。堅牢なセキュリティ、変更時の素早いフィードバックの提供、段階的なロールアウト、柔軟性などを重視している。「Cloud Code」「Cloud Build」「Container Registry」「Cloud Ops」などのツールが利用できる。
  • 実績のあるプラクティスやソリューション、レコメンデーション。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]