Google Cloudはアプリケーションのモダナイゼーションを支援するための、「Anthos」向けの一連のツールを発表した。
デジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」の最新セッションで発表された。Google Cloudがより多くのエンタープライズ顧客を獲得するためにどのようにAnthosを活用しているのかが示されていた。
Google Cloudは、エンタープライズにおけるハイブリッド配備の勢いが増す中、Anthosに一層力を注いでいるようだ。
今回の発表の概要は以下の通りだ。
- Google Cloudは、「Anthos Identity Service」を発表した。これにより既存のアイデンティティーツールとAnthosのワークロードをシームレスに連携させられるようになる。このサービスは「OpenID Connect」をサポートしている。OpenID Connectのサポートは、オンプレミスのAnthosで一般提供が開始されており、「Amazon Web Services」(AWS)上のAnthosではベータ段階となっている。
- 「Anthos Attached Clusters」は、Anthosのコントロールプレーンで「Kubernetes」クラスターを管理できるようにする。
- ベアメタル向けのAnthosは現在ベータ段階となっている。オンプレミスやエッジでハイパーバイザーなしでAnthosを実行できるようにする。
- Anthos初のハイブリッド人工知能(AI)ツールである「Speech-to-Text On-Prem」の一般提供が開始された。
さらにGoogleは、「Google Cloud Application Modernization Program(CAMP)」を発表した。また、開発者エクスペリエンスの統合を目的として、「Cloud Code IDE」から「Cloud Run」を使用できるようにするためのプラグインも発表している。
CAMPは以下を特長としている。
- 優先順位を強調し、成果を最大化し、モダナイズするべきアプリケーションを洗い出すための、データドリブンな評価、ベンチマークを目的としたツール群。
- Google CAMPは既存のGCPサービスを活用し、レガシーなアプリケーションも新しいアプリケーションも構築、実行、管理できるようにする。堅牢なセキュリティ、変更時の素早いフィードバックの提供、段階的なロールアウト、柔軟性などを重視している。「Cloud Code」「Cloud Build」「Container Registry」「Cloud Ops」などのツールが利用できる。
- 実績のあるプラクティスやソリューション、レコメンデーション。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。