みずほ銀行は、データ分析基盤「Looker」を導入した。国内のメガバンクによるLookerの導入は初めてという。
導入目的は営業担当者の実績管理が可能にし、顧客とのコンタクト状況や実績を上げた行動がどんなものなのかを把握するため。
Lookerは、「Google Cloud」のデータ分析ソリューションの一部としてビジネスインテリジェンス機能(BI)を兼ね備えた分析プラットフォーム。従来のBIと違い、ユーザーの日々の業務フローにデータを統合し、企業がウェブ規模でデータから価値を抽出することを可能にしている。
同行は、個人営業部門において、これまで営業店ごとに表計算ソフトで作成した資料データを元にして実績管理を行ってきた。しかし、各営業店から本部へ報告する資料データの質や量に差があり、内容が不足する場合は作り直す必要があったためワークフローが煩雑になる原因になっていた。
こうした課題を解決して社員の生産性を向上させるためには導入済みのCRM(顧客関係管理)ソリューションに格納されたデータをさらに活用するためのBIツールの導入が必須と判断された。
Lookerについては、CRMへの埋め込み、連携、セキュリティ、直感的なUI(ユーザーインターフェース)が優れている点や、シンプルで強力なデータモデリング言語「LookML」によってデータの加工や集計が容易に行えることが評価された。また営業店の現場経験者などから画面の見やすさや分かりやすさが高く評価されたことも採用の決め手となった。