三菱地所と丸紅が出資する丸の内ダイレクトアクセスは8月27日、2021年7月に東京駅近くの常盤橋エリアに「大手町第2データセンター」を開設すると発表した。同社が手掛ける東京駅周辺のデータセンターとしては3カ所目になる。
大手町第2データセンターは、総ラック数は約130を予定する。同社は大手町や丸の内、有楽町地区のほとんどのビルを自社光ファイバー網で直結しており、大手町第2データセンターをLAN環境で使用できるとする。各地区のオフィスからも徒歩アクセス可能な利便性や災害対策での堅牢性、新型コロナウイルス感染症に伴う安全性確保ためのリモートワークインフラといった特徴に加え、企業が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)関連施策の拠点が大手町に集積していることから、ビジネスイノベーションインフラとしてのメリットも掲げる。
設備は、電源が交流と無停電電源設備(UPS)による並列冗長構成で、非常用のガスタービン発電(機燃料備蓄は72時間分)を有する。空調はコールドアイルの空冷(冗長構成)、通信はキャリアフリーで、複数のインターネットエクスチェンジと直結可能としている。
常盤橋エリアでは現在再開発が進められており、JR東京駅の日本橋口改札からは徒歩数分の距離になる。