ZVC Japan(Zoom Japan)、Neatframe、DTENの3社は8月27日、Zoomの最新アップデートや「Zoom Rooms」、「Zoom for Home」専用デバイスとなる「DTEN ME」を披露する発表会を開催した。Zoom Roomsは会議室での利用を想定しているが、専用のライセンスが必要となる。
7月15日に米本社Zoom Video Communicationsが発表したZoom for HomeについてZoom Japan カントリーゼネラルマネージャー 佐賀文宣氏は「(Zoom Roomsは)ハードウェア一体型として会議室で使うために開発し、自宅利用を想定していなかった。(Zoom for Homeは)ハードウェアベンダーの協力を得て、自宅からの利用を可能にしている」。DTEN MEは10月からの出荷を予定しており、税別価格は9万円となる。

Zoom for Home専用デバイス「DTEN ME」(出典:DTEN)
Neatframeは2018年に設立されたノルウェーの企業であり、Zoomのテクノロジーパートナー。非PCベースの専用ハードウェア「neat.」シリーズとして、ディスプレイ上部に設置する「neat.Bar」、会議室入り口や会議室内に設置する「neat.Pad」、ホワイトボード機能を備えた大型ディスプレイ「neat.Board」を提供している。
たとえばneat.Padを廊下に設置した場合、未使用時は緑色のステータスバーが、誰かが入室するとセンサーが検知して赤色に変わり、neat.padをタップしてオンライン会議をスタート。終了後に退出すると緑色に戻る。

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Neatframe カントリーマネージャー 柳澤久永氏

DTEN アジア太平洋地域セールスエンジニアリングシニアマネージャー 黒瀧信一氏
Zoomの設定や更新などはZoom経由で実行する。「会議室の空調管理として温度やCO2(二酸化炭素)、VOC(揮発性有機化合物)などの計測機能も備えた」(Neatframe カントリーマネージャー 柳澤久永氏)。Neatframeは自宅からのテレワーク環境や教育現場、フィットネススタジオなどでの利用を想定し、9~10月ごろの国内展開を予定している。
2017年からZoomテクノロジーパートナーとして参画したDTENは、4Kカメラや独自DSPエンジンを備えた「DTEN D7」などを展開している、今回新たにZoom for Home認定デバイスとしてDTEN MEの国内展開を開始する。
「オフィスレベルのコラボレーションをリモートで簡単にできるソリューションを(Zoom Video Communicationsと)共同開発した。箱から出して5分程度でZoomが使える」(DTEN アジア太平洋地域セールスエンジニアリングシニアマネージャー 黒瀧信一氏)