Microsoftは、「Windows Server」のテストビルドを定期的に「Windows Insider」のテスターにリリースしてきた。しかし、同社はこれまで、最近のテストビルドに何が含まれているのか、情報を公開していなかった。
提供:ZDNet
同社は米国時間8月26日、「Windows Server vNext」の新しいプレビュービルド(ビルド番号20201)を発表した。ブログ記事で、一連の新機能を紹介している。また、これは次のWindows Serverの長期サービスチャネル(LTSC)リリースの新ビルドだとしている。
WindowsのLTSCリリースは数年ごとに行われる。LTSCに指定された直近の「Windows 10」のクライアントおよびサーバーのリリースは、2018年秋に提供された「Windows 10 Enterprise 2019 LTSC」と「Windows Server 2019」だ。
Windows 10およびWindows ServerのLTSC版は「Windows」の長期サポート版で、2〜3年ごとにリリースされる。これらのリリースはセキュリティアップデートが10年間提供されるが、通常の機能アップデートは受信しないことになっている。MicrosoftはLTSCリリースを、日常的な利用でアップデートを避けるための手段とするのではなく、ミッションクリティカルなアプリケーションなど、限られた用途のみで慎重に使用することを推奨している。
Microsoftは5月、Windows 10 Enterprise LTSCの次期バージョンが「2021年の終盤に向けて」リリースされる可能性があると述べていた。同社は通常、Windows 10のクライアントとサーバーの新版を同時期にリリースする傾向があるため、筆者は現在のWindows Serverのテストビルドが、「Windows Server 2022」(製品名はあくまで筆者の推測)向けのものだと予測していた。
しかし筆者はその後、Microsoftは2021年に、クライアントとServer LTSCリリースを同時にしないかもしれないとMicrosoftが考えていると耳にした。Server LTSCの次期版は「21H2」リリースに向けて予定されているが、Windows 10 Enterprise LTSCクライアント次期版は、同時に提供されない可能性があるという。
Microsoftは、Windows InsidersのDevチャネル(旧Fastリング)でテストされている機能は、特定の機能アップデートにひもづけられていないと述べていた。
Windows Serverのテストビルド20201は、「Datacenter」と「Standard」の両エディション向けに、「Desktop Experience」と「Server Core」のインストールオプションを提供する。Windows Server 20201テストビルドの新機能の一覧は、同社のブログ記事で確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。